ボイストレーニングを始める前に、喉を守るためのウォーミングアップは欠かせません。声帯を傷めず、より効果的に声を出すためには、適切な準備運動が重要です。
この記事では、ボイトレ前に行うべきウォーミングアップ方法と、喉を守るためのポイントについて解説します。初心者から経験者まで、どのような人にも役立つ情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてみてください。
ボイトレ前にウォーミングアップが重要な理由
声帯は筋肉でできており、いきなり大きな声を出したり、高い音を出したりすると傷ついてしまうことがあります。スポーツ選手も練習前に準備運動するように、ボイトレ前にもウォーミングアップは欠かせません。ウォーミングアップによって少しずつ声を出し、体を温めることで、喉の怪我を防げます。
【10分】ボイトレ前のウォーミングアップ
ボイトレのウォーミングアップは、声出しだけでなく、体のストレッチも含めます。ここでは、具体的なウォーミングアップの流れを紹介します。10分程度でできるので、毎回ウォーミングアップは欠かせないようにしましょう。
体のストレッチ
ボイトレでは、上半身を重点的にストレッチすることが大切です。
・首を前、後ろ、左右にゆっくり倒す
・首をゆっくり回す
・息を吸って肩を持ち上げ、ストンと肩を落として息を吐く
・肩を回す: 肩を前後にゆっくりと回します。
運動前の準備体操のように、屈伸や股関節周りのストレッチも有効です。
表情筋のストレッチ
表情筋をストレッチすることで、口の周りの筋肉が柔軟になり、口を大きく開けたり、唇を動かしたりする動作がスムーズになります。これにより、よりクリアで聞き取りやすい発声が可能になります。
【表情筋のストレッチ方法】
・「う」「い」「う」「い」と、ゆっくり大きく繰り返す
・頬を膨らませる
・大きく笑顔を作り、口角を上げる
・指で顔の筋肉を優しくマッサージする。
舌のストレッチ
舌のストレッチは綺麗な歌声を出す上で欠かせません。まず、舌が硬いと、口の中が狭くなり、声がこもったり高音が出しにくくなったりします。舌のストレッチで柔軟性を高めることで、口を開けやすくし、よりクリアな発声が可能になります。
また、舌の余計な力みを取ることで口の中の空間を適切にコントロールでき、豊かな響きのある歌声を出せるようになります。
【舌のストレッチ】
・舌を前に出す: 舌をできるだけ前に突き出し、5秒キープします。
・舌を上にあげる: 舌をできるだけ上あごにつけ、5秒キープします。
・舌を下に伸ばす: 舌をできるだけ下に伸ばし、あごの下につけるようにします。
・舌を左右に動かす: 舌を左右にゆっくりと動かし、口角を伸ばします。
タングトリル
タングトリルは、舌を震わせて出すトレーニング法です。舌の柔軟性を高め、滑舌が良くする効果があります。また、舌の緊張をほぐして喉を開く効果もあります。タングトリルのやり方は次のとおりです。
・口を少し開ける
・舌を伸ばして、前歯の裏の付け根の位置にあてる
・息を吐き、舌先を「トゥルルル」と振動させる
音階(スケール)や歌のメロディに合わせて練習するのも効果的です。人によってタングトリルは難しいと感じる場合があります。タングトリルができない場合は、次で紹介するリップロールでも問題ありません。
リップロール
リップロールは、唇をブルブルと震わせながら発声する方法であり、発声前のウォーミングアップとして効果的です。リップロールによって、得られるメリットとして、以下が挙げられます。
・適切な息の量をコントロールできるようになる
・地声と裏声をスムーズに繋げられるようになる
リップロールをするときは、ドレミのスケールや歌のメロディに合わせてみてください。ポイントは、吐く息の量を少なく一定にすることと、唇に力を入れないことです。
ハミング
ハミングは、口を閉じて「んー」と音を出すシンプルな練習法です。声帯に負担をかけずに練習でき、ミックスボイスや共鳴の感覚を得るのに適しています。練習している曲に合わせてハミングしてみましょう。
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まとめ
ボイトレ前にウォーミングアップすることは、怪我を防ぐためにも欠かせません。10分程度の短い時間でもよいので、ボイトレ前にはウォーミングアップをする習慣をつけましょう。
2025.1.29
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